近年、ゲノム編集技術はめまぐるしい進化を遂げました。
ある研究者の中では、ゲノム編集技術は時代遅れという人たちも出てきているのです。
他にもゲノム編集を使用した記事を紹介しています。
気になった方は読んでみてください。
【先進医療】ゲノム編集技術~遺伝性の難病を治す~

 

この記事は、ゲノム編集を「細菌」へ応用した研究を紹介したいと思います。

 

細菌を飲む治療法?

治療と細菌とは、「あまり結びつかないな」に感じるかもしれません。
ですが、最後まで読んでいただければ納得できる最先端の研究のひとつです。

 

患者さんが飲む細菌は、普通の細菌ではありません。
ゲノム編集によって特殊な動きをするように設計されたいわば、「細菌ロボット」です。

 

細菌ロボットの仕組み

アメリカのベンチャー企業シンロジック社は、2017年の6月から治験を始めました。
その内容は、尿素サイクル異常症の患者さんに大腸菌の「細菌ロボット」を投与することです。

 

※尿素サイクル異常症とは、窒素を尿素に変える酵素が先天的に欠失しており、肉や乳製品などの高たんぱく質食品を食べると、それらに含まれる多量の窒素をうまく代謝できず、毒性の高いアンモニアとなって血中に蓄積されてしまう病気です。

 

では、この尿素サイクル異常症に対し、細菌ロボットはどう働くのでしょうか。

 

投与した大腸菌は、「FNR」というたんぱく質に反応して、「アルギニン」を量産するようゲノム編集されています。
つまり、大腸菌が腸などの「低酸素環境」に達すると、この「FNR」が増殖のために「アルギニン」を量産する指令を出すのです。
すると窒素が必要になり、アンモニアを大量に摂取し始めます。

 

患者は、細菌ロボットを毎日摂取すると、血中からアンモニアが減少して症状が出なくなるという仕組みです。

 

細菌ロボット誕生~がんへの応用~。

がん細胞」を破壊する「細菌ロボット」も生み出されています。
サルモネラ菌の遺伝子を、細菌内で抗がん剤をつくり、がん細胞に潜り込むようゲノム編集します。
これらが、がん細胞へ到達すると、がん細胞の内側に潜って抗がん剤を放出する仕組みです。

 

まだまだ開発途上の技術ですが、細菌を意のままに操るとはユニークなアイデアですよね。
実用化が待ち遠しいです。

 

まとめ

  • 2017年治験スタート。
  • がんにも応用できる。
  • まだまだ開発途上の技術。

 

いかがだったでしょうか。
本日は読んでくださってありがとうございました。
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