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貧困は生活習慣病になりやすい!?~歩けばすべて解決!~

 所得が低いほど肥満が増え、所得が高い人のなかには肥満が少ないということを聞いたことはないでしょうか??これは、海外でもよく指摘される事実です。もう明らかになった事実となっています。貧困が肥満をつくる。これは、様々な考察がありますが、一つの理由として、貧困が『無知』を作っていると考えています。何が健康を害するのかを知らないから、運動はしないし、ジャンクフードばかり食べてしまう。実際、世帯所得が低いほど、運動習慣のない人が多い、野菜を食べる量が少ない―――といった結果が日本でも明らかになっています。

 

 今から、お金持ちになることは難しいと思います。宝くじが当たってくれればいいですが・・・。でも、今からでも健康や予防は十分可能です。今回はその方法を説明していきたいと思います。

糖尿病、高血圧・・・生活習慣病は歩くほどに改善する。

 生活習慣病の代表格が、糖尿病、高血圧、脂質異常症です。糖尿病といえば、まず推奨されるのが、食事療法。最近では、ご飯やパンなどの主食と甘いものを制限する「糖質制限食」に取り組む人が増えています。高血圧はというと、まず勧められるのが減塩食。脂質異常症の場合は、コレステロールやカロリーの制限食でした。

 

 たしかに『生活』習慣病ですから、病気のもとになった『生活』を見直さなければいけません。その際、食生活の見直しは避けては通れないでしょう。ただ、生活を形成するのは、食だけではありません。食以上に大事なのが,やはり歩くということ。そうです。運動です。たいして体を動かさない毎日のまま、ただ「ご飯を減らせ」と言われても、かえって守れません。ちょっと考えてみてください。家でじーっとしているときほど、お腹がすいているわけでもないのに、ついつい食べ物に手が伸びてしまいませんか??

 今、生活習慣病を早期発見するための「メタボ健診」が全国で行われています。正式名称は、「特定健康診査」。腹囲、BMI (体重㎏÷ (身長m ×身長m))、高血糖・脂質異常症・高血圧、喫煙習慣の有無を見て、生活習慣病の発症リスクが高い人を見つけるというのが、メタボ健診の概要です。「腹囲85cm以上(女性は90cm)」が条件の一つに入っているので、最近では、中年太りをしてぽっこりとお腹が出た人に「○○さん、すっかりメタボだねー」なんて、こっそりささやかれるほど、「メタボ」という言葉が、一般の人の間でもすっかり定着しました。「メタボ」についての基準は詳しくこちらの記事で書いています。お時間があるときに読んでみてください。

ダイエットの第一歩!!メタボの基礎知識~あなたはメタボ?~

 メタボが良くないことは事実なので、メタボという言葉が一般の人たちにも広がったことは、とても良く思っています。腹囲は、自分でも他人にもわかりやすいので、お腹まわりが大きくなったら、「気をつけなければ」という意識が働くようになりますし、まわりからも注意されやすくなりました。でも、メタボの予防ができているのかと聞かれたら、「まだまだ」というのが正直なところでしょう。十分な成果が表れていない原因は、食事の指導はされていても、運動の指導が十分に行われていないからではないでしょうか。

痩せればすべてが正常値になる。

 あなたは、「ダイエット入院」なんて言葉を聞いたことはありませんか?「肥満」は病気ではないため、入院は難しいのですが、糖尿病の血糖コントロールと称して、患者さんに入院してもらいます。二次的な病気を起こさせないため痩せてもらうのです。それが、ダイエット入院です。

 

 体重が100キロ以上ある人が入院され、4週間ほどかけて体重を減らしていきます。入院するとまず行うのが、カロリーを段階的に減らしていくことと、自転車こぎの運動(有酸素運動)です。カロリーは、一日1400キロカロリーくらいから始まって、1000カロリー,800カロリー、600カロリーと段階的に減らしていきます。同時に、自転車こぎの運動(エルゴメーター)を使って毎日運動をしてもらいます。そうすると、みるみる体重が減っていきます

 

 4週間の入院期間中に数キロ以上減っていくのですが、同時に、血糖も血圧もコレステロール値も尿酸値も見事に良くなるのです。肥満入院の患者さんを担当したとき、「痩せるってすごい!!生活習慣病がみるみる良くなっていく」と、驚いたことを覚えています。もちろん急な減量はリバウンドに気をつけなければいけませんが、肥満体型で血圧や血糖、コレステロール値などが上がっている人は、痩せるだけでみるみる良くなります。(ただ、退院するとじわじわと太っていってしまうなんてことは日常茶飯事でしたが・・・)

 近年、医療の進歩は凄まじいものがあります。新しい薬がどんどん開発されています。糖尿病の新薬も登場していますが、私は薬に頼るより、まずは痩せてほしいと思っています。BMIが30もあって血糖値が高くなっている人は、BMIが25以下になれば、確実に血糖値は下がります。ただそれだけなのですが、痩せる努力はせずに、インシュリンを打ち続けている方もいらっしゃいます。日本人は、欧米人と比較すると糖尿病になりやすい人種です。あなたに薬を処方し続け儲けに儲けているところがあるのです。日本人が糖尿病になりやすい理由はこちら(お時間があるときにどうぞ。)

理学療法士監修:糖尿病の基本・治療の流れ・運動・食事(日本人はかかりやすい人種!)

 

 血圧も同じで、降圧剤を3種類も4種類も飲み続けている人がいますが、薬で血圧を抑えている状態というのは「治った」とはいえません。本来は、根本的に治すのが医療です。薬に頼るのではなく、もっと本質に迫るべき。もし肥満があれば痩せるという単純なことなのです。そして、痩せるには、体を動かすこと、つまり歩くことが欠かせません。

「貧困=無知」が子どもたちの肥満をつくっている。

 今、貧困と肥満の関係が問題になっています。昔は、日本人は肥満になりにくいといわれていましたが、そうともいえなくなっています。肥満になるのには、いくつか原因がありますが、特に子どもたちの場合、「悪いライフスタイルの連鎖」が深刻な問題となっています。それは肥満になりやすい体質が遺伝するというだけではありません。それ以上に問題なのが、”肥満になる生活”が連鎖していること。その背景には、貧困が根深くかかわっています。

 

 所得が低いほど肥満が増え、所得が高い人のなかには肥満が少ないということは、海外でもよく指摘される事実です。貧困が肥満をつくる。貧困という言葉を「無知」に置き換えてもいいでしょう。何が健康を害するのかを知らないから、歩かないし、ジャンクフードばかり食べてしまう。実際、世帯所得が低いほど、運動習慣のない人が多い、野菜を食べる量が少ない、女性では肥満者が多い―――といった結果が日本でも明らかになっています(厚生労働省2010年国民健康・栄養調査」より)。

 親が健康に対して無知だと、子どもたちも同じような生活を引き継いでしまいます。その結果、高校生のうちから100キロを超えるような肥満ができあがり、すでに生活習慣病を発症していたりしているのです。家庭環境がその子の運命を決定づけないように、子どものころから、学校の中で「健康」教育を行うべきである。最近、つくづくそう感じています。

 

 本音を言えば幼児教育から健康について教えてあげてほしいのですが、すぐには無理でしょう。ただ、少なくとも小学校のカリキュラムから「健康」という授業をつくって、「なぜ肥満はいけないのか」「何が肥満をつくるのか」を徹底的に教えてほしいと思います。もちろん、「歩くことがどれだけ大事か」も、健康の授業で伝えるべき。私は、体育の授業とは別に「歩くという授業」をつくってもいいんじゃないかとさえ思っています。たとえば、週に2回くらい、1時間ただ「歩くだけという授業」をつくる。子どものころから充分に歩いていれば、歩く楽しさを学べますし、歩くことが習慣になりやすいでしょう。

 

 歩くことを忘れているから、肥満が増えて、メタボ健診で引っかかり、医者から薬をもらって飲んでも治った実感がないのでいつの間にかやめてしまって、中年になったころに脳梗塞や心筋梗塞を起こして倒れてしまう。 あるいは、がんや認知症を引き起こす―――。そんな人生おくりたくないですね

まとめ

・一番の生活習慣病対策は、歩くということです。

・メタボ健診に足りないのは、歩くこと。

・歩かないからメタボになり、メタボが心筋梗塞、脳卒中そしてがんと認知症を引き起こす。

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