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理学療法士国家試験 心電図について~ステップ③異常な波形を覚える~「まとめ・解説」

※問題の引用:理学療法士国家試験 厚生労働省より
※注意:解説はすべてオリジナルのものとなっています。私的利用の個人研究のため作成いたしました。間違いや分からない点があることをご了承ください。

 

ステップ③ 異常な波形の名称が分かる。

あとひと踏ん張りです。ここで一般的な不整脈を覚える必要があります。ここで挫折しないようにしましょう。ステップ①からここまで来たら、なぜこうなるのか説明や理解を深めながら学習できるだろうし、覚えるのもすんなりできるでしょう。

 

まずは、主な頻脈性不整脈の6種類と主な徐脈性不整脈8種類を覚えよう。この基本を覚えれば、選択肢に分からないものがあっても消去法で対応できる。おすすめの勉強法は、それぞれの不整脈を単語帳にコピーし、裏に特徴を書こう。何度もやって覚えていこう!!

(引用:医療情報科学研究所 クエスチョン・バンク 専門問題 第6版 P228~P229)

 

第42回 8問

心電図と所見との組み合わせで誤っているのはどれか。

1.正常洞調律

2.心室性期外収縮

3.完全房室ブロック

4.心房細動

5.心房性期外収縮

 

解答4

解説

1.〇 正しい。正常洞調律。通常一連の心筋の興奮は洞結節の刺激によって起こり、T波がリズムよく等間隔で現れる。

2.〇 正しい。心室性期外収縮は洞結節以外の部位の興奮が司令塔となり、一連の心筋の興奮を起こす不整脈である。心室性期外収縮の心電図では、P波は認められず、幅広い変形したQRS波が見られる。問題の心電図では左から1.3.4番目の波形は正常であるが、2・5番目の波形ではP波が見られず、QRS波が幅広となっているため、心室性期外収縮であることがわかる。

3.〇 正しい。房室ブロックは, 心房刺激が心室に伝わりにくくなった状態で、障害の程度によって第1度から第3度までの3段階にわけることができる。完全房室ブロックとは第3度房室ブロックのことで、心房刺激が心室に完全に伝わらなくなった状態である。心電図ではP波とQRS波が無関係に独立してリズムを刻む。

4.× 心房細動では、P波は見られず、f波(心房の細かなふるえが基線の揺れとして記録されたもの)が出現する。またR-R間隔は不定である。問題の心電図波形は、QRSが幅広く不規則で、P波を認められないため、心室細動を示す。

5.〇 正しい。心房性期外収縮は心房内のどこかに異所性興奮源があるため, 本来の予想された洞結節の刺激よりも収縮が早期に起こる、心電図では,変形したP波の後に通常通り (もしくは近似)のQRS波が見られる. 3拍目はまさにそれである。ちなみに、P波はT歯に隠れて見えない。

 

 

 

 

 

第46回 午後5問

心電図を示す。考えられる不整脈はどれか。

1.心房細動

2.心室頻拍

3.房室ブロック

4.心室性期外収縮

5.発作性上室性頻拍

解答1

解説

1.〇 正しい。心房細動は、心房が正常に収縮しないためにP波が消失し、QRS波が不規則なことより心房細動ということが読み取れる。

2.× 心室頻拍は、心室性期外収縮が3回以上続くものであり、QRSの幅が広くなるのが特徴である。

3.× 房室ブロックは、心房刺激が心室に伝わりにくくなった状態であり、心房の収縮はみられるのでP波が観察できる。

4.× 心室性期外収縮は、本来の洞結節からの興奮より早く心室で興奮が開始する状態である。P波を伴わない幅広い変形したQRS波が洞調律と関係ない部分でみられる。

5.× 発作性上室性頻拍は、房室結節付近で1分間に150程度の興奮が発生するもので、規則正しい幅のQRS波がみられる。

 

 

 

 

 

第52回 午前14問

75歳の男性。冠動脈バイパス術後。病棟での運動療法中に胸部不快感を生じた。そのときのモニター心電図を別に示す。この患者にみられるのはどれか。

1. 心房細動

2. 洞性徐脈

3. WPW症候群

4. 心室性期外収縮

5. Ⅱ度房室ブロック

解答:1

解説

心電図の読解の問題は、①P波の有無、②R-R間隔が一定か、③QRSの幅の広さ、の3点が読めれば、基本的に選別可能である。

1.〇 正しい。心房細動の特徴として、心房の興奮が形・大きさともに不規則であり、基線が揺れている(f波)。心房が正常に収縮しないためにP波が消失し、QRS波が不規則なことより心房細動ということが読み取れる。

2.× 洞性徐脈の特徴として、洞結節からの興奮が緩徐となっている状態。

3.× WPW症候群は、正常な刺激伝導系以外に心房と心室を連結する伝導路が存在することにより、心室の早期興奮が生じるものであり、しばしば発作性の不整脈を生じる。心電図の特徴として、緩やかに立ち上がった後に急峻なR波。この緩やかな部分をデルタ波といって,WPW症候群の特徴的所見。

4.× 心室性期外収縮の特徴として、本来の洞結節からの興奮より早く心室で興奮が開始する(RR間隔が不定)。

5.× Ⅱ度房室ブロックの特徴として、心房から心室への伝導が突然途絶える。そのため、P波の後のQRS波が突然脱落する(QRS波の脱落)。

 

 

 

 

 

第53回 午前2問

心電図を別に示す。心電図と所見の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

1.①心房細動

2.②洞性徐脈

3.③心室性期外収縮

4.④心房性期外収縮

5.⑤発作性上室性頻拍

解答:3,4

解説

1.×:写真は、torsade de pointed(多形性心室頻拍)とQT延長症候群が起こっているのが特徴としてみられる。心房細動の特徴として、心房の興奮が形・大きさともに不規則であり、基線が揺れている(f波)。心房が正常に収縮しないためにP波が消失し、QRS波が不規則なことより心房細動ということが読み取れる。

2.×:心房細動である。正常P波消失とR-R間隔が不整であるのが特徴。詳しくは、心房の興奮が形・大きさともに不規則であり、基線が揺れている(f波)。心房が正常に収縮しないためにP波が消失し、QRS波が不規則なことより心房細動ということが読み取れる。

3.〇:正しい。心室性期外収縮である。本来の洞結節からの興奮より早く、心室で興奮が開始する。P波が認められず、QRS波が幅広となっているのが特徴である。

4.〇:正しい。心房性期外収縮本来の洞結節からの興奮より早く、心房内で興奮が開始する。本来より早く形の整ったQRS波が出るのが特徴である。

5.×:第3度:完全房室ブロックである。心房からの伝導が途絶え、P波とQRS波が無関係となっているのが特徴である。

 

 

まとめ

・ここまで来たら、もう異常波形を覚えていくだけである。

・単語帳を作ったり、①P波の有無、②R-R間隔が一定か、③QRSの幅の広さなどで表を作り、トイレに貼ったりしておけば、自然と覚えられる。

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