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理学療法士国家試験 心電図について~ステップ②異常な部位はどこ~「まとめ・解説」

※問題の引用:理学療法士国家試験 厚生労働省より
※注意:解説はすべてオリジナルのものとなっています。私的利用の個人研究のため作成いたしました。間違いや分からない点があることをご了承ください。

 

ステップ② 心電図から異常な部位が分かる。

→次は、異常な波形を見て、心臓のどこの部位が異常か分かるようにしておきましょう。どこが正常と異常で違いがあるか説明できるようになっておけば、もう理学療法士の国家試験レベルの心電図問題はほぼほぼ解けるようになります。

 

 

 

第39回 11問

正常範囲内の心電図(第5胸部誘導)はどれか。

 

解答1

解説

しっかり正常心電図とどこが異常なのか説明できるよう練習しておこう。

1.〇 正常心電図である。

2.× 異常な点は、PQ間隔の延長(1拍目のPQ時間0.24秒(正常0.12 ~ 0.20秒))を認められることである。これは、房室ブロックが考えられる。2拍目のP波に対応するQRS波はまだみえないのも特徴。

3.× 異常な点は、STの低下を認め、陰性T波となっていることである。Strain patternのT波下降である。心筋梗塞などで認める。

4.× Q波を認めずQRS幅が延長され、かつR波が二相で、T波の逆転がみられる。 左脚ブロックの所見である。

5.× ST上昇を認める。急性心筋梗塞などで認める。

 

 

 

 

第48回 午後4問

異常の原因となっている部位はどれか。

1.心 房

2.洞結節

3.ヒス束

4.房室結節

5.プルキンエ線維

 

解答4

解説

心電図からどんなこと異常サインを読み取れただろうか?以下の特徴を捉えられたら、素晴らしい。

心電図より、心房から心室への伝導を示すPR間隔が徐々に延長(0.2秒以上)しており、一部P波がその前のT波に被っているものもある。ついには心室興奮を示すQRS波が脱落し、これを繰り返している。典型的な2度房室ブロックのウェッケンバッハ型(モビッツ1型)の特徴である。

 

問題を解くポイント

PR間隔が徐々に延長(0.2秒以上)は、心臓のどの部位が異常をきたすと起こるだろうか??3,4で迷う問題である。ヒス束が異常である場合、PR間隔の延長はなく、突然P波の後のQRS波が脱落する『モビッツ型Ⅱ度房室ブロック』が起こる。

1.× 心房の興奮(P波)の出現は正常である。一定にP波が出ていることが読み取れる。

2.× 洞結節は正常であり、心房への伝導(P波)は正常である。

3.× ヒス束は正常であり、心室へ興奮(QRS波)は伝わっている。ヒス束が異常である場合、PR間隔の延長はなく、突然P波の後のQRS波が脱落する『モビッツ型Ⅱ度房室ブロック』が起こる。

4.〇 正しい。房室結節。心房から心室の伝導(PR間隔)が延長しており、ついには心室への興奮(QRS波)が脱落している。

5.× プルキンエ線維は、心臓全体の心室内膜下に至り、心室心筋に刺激を伝導する。心室の興奮(QRS波)自体は正常である。

 

 

まとめ

・正常範囲から逸脱している部位を探せるようになっておこう!

 

・正常心電図を読めて、異常心電図のどこが異常か分かるようになろう。

 

・ここはなんとなく理解しておく。ステップ③で身につく。

 

次のページは、『心電図について~ステップ③異常な波形を覚える~』

 

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