筋膜という言葉は、ここ最近テレビや雑誌で急に取り上げられるようになってきました。
筋膜に関する研究が飛躍的に進んできたのが40年前からなんです。
ここ最近の出来事なんです。

 

ただ残念ながら、筋膜について流行に乗った民間療法的な感じになっているのも事実です。

ここでは、筋膜を正しく理解して、無理せずはがすのではなく「リリース(解きほどく)」してほしいと思います。

 

はじめに

日常生活をおくる姿勢や毎回のルーチン化した動作は、これまでの人生をうつします。

人生を振り返った時に・・・・・。

  1. 寝るときの姿勢はどうか?
  2. どちらを下にして寝るほうが楽か?
  3. 食事の時、食卓の自分の席とテレビの位置関係はどうか?
  4. 働いているときの姿勢は、どうなっているか?
  5. ショルダーカバンをどちら肩から下げるか?
  6. 怪我をしたことはあるか?・・・・などなど。

 

様々な要因が、今の自分を形成しています。

 

生まれたときから筋膜のゆがみとの戦いが始まっているのです。

 

筋膜リリースでバランスのとれた体を作り直し、ゆがみやたるみ、不調をリセットしていきましょう。

 

筋膜とは?

筋膜とは5つあります。
①浅筋膜、②深筋膜、③筋外膜、④筋周膜、⑤筋内膜です。

文字通り「筋肉を包み込んでいる膜」のことですが、「筋線維1本1本の中にまで入り込んでいます。

さらには、漿膜下筋膜(胸膜、心膜、腹膜の線維性の層)とも接続しています。

 

つまり、筋膜は全身にはりめぐらされているのです。

 

筋膜に問題が起きたら・・・。

筋膜に機能異常が起こったらどうなるのでしょう。

偏った動作や悪い姿勢を長く続けていると、体の一部に不必要な負担が加わり姿勢も非対称になり、筋膜が自由に動かなくなります。
そうなると、筋膜はよじれてしまい、筋膜の上にある「皮膚」と筋膜の下にある「筋肉」がそれぞれ動きづらくなります。

 

ある筋肉を包む筋膜に問題が生じると、その隣り合う筋肉の深膜を介して、そのよじれは関節を越えて他の筋肉にまでどんどんと波及していきます。

 

簡単にいうと、一つ悪くなるとそこを中心として、次第に全身に波及してしまうイメージです。
その結果、十分な筋力が発揮できなくなり、柔軟性も悪くなってしまいます。

 

 

また筋膜は、血管や神経およびリンパ管を支持、通過させているため、筋膜がねじれると、それらまでもが影響を受けることがあります。

 

むくみやしびれ、痛みにまで発展することだってあるのです。

 

 

筋膜リリースとは?

筋膜リリースの目的とは、筋膜のねじれやよじれを元に戻し、筋肉が正しく動けるように回復することです

 

ストレッチングは一方向に伸ばすことですが、筋膜リリースは違います。
四方八方に交差しているねじれを、時間をかけて解きほぐすことが筋膜リリース(解きほどく)の基本になります。

 

筋膜リリースの簡単な流れ

筋膜をリリースしていくと、最初の10秒ほどで伸ばされている感覚があると思います。
その後、伸びる感じが止まってきますが、ここからが本番です。
気持ちいいくらいの穏やかに伸びた感じで、90秒から3分間くらい待つと、筋膜のねじれが解放されていきます。

頻度:午前中、午後、入浴後というように少なくとも一日3回行い、2週間続けましょう。

 

禁忌(やってはいけない人)

当然、やってはいけない人もいます。
下記に簡単に上げてみたので該当していないかチェックしてくださいね。

  • がん
  • 動脈瘤をお持ちの方
  • 急性期のリウマチ様関節炎や関節の節々が痛い方
  • 全身あるいは局所の感染
  • どこか骨折している方(骨折が完治している方は様子見ながらやってみてください。)
  • 筋膜リリースを試したところ、悪化した経験がある方。
  • 擦り傷があって、動かすと血が出る方も辞めた方がいいでしょう。

 

叩く揉むじゃダメなの?

決してダメではありません。

 

その「筋肉にのみ問題があるのならほぐれていきます。

 

しかし、その単一の筋肉が問題となっているケースは稀でしょう。
揉んでも良くならない場合は、それ以外の問題があるのです。

単一の筋肉にアプローチするより、全身に駆け巡っている筋膜にアプローチした方が効率がいいと思いませんか?
実際に、筋膜を介して広い範囲で問題を波及している場合がほとんどです。
つまり、筋膜のつながりの中でほぐすことが大切になってきます

実際に、こんな研究があります。

①自分で僧帽筋を揉んだ場合

②筋膜リリースをやった場合

筋硬度(筋の硬さ)の違いを超音波エラストグラフィで比較しました。
このときは、肩の筋膜リリースを1回90秒やってもらっただけです。

①の結果
揉んだだけは、僧帽筋単独に効果を示しました。
僧帽筋の筋硬度(筋の硬さ)は柔らかくなりました。

 

②の結果
筋膜リリースの場合、揉むのと同程度、僧帽筋が柔らかくなりました。
さらに効果は、広く、深いところまでほぐれていることが分かりました。

 

以上の結果から、もちろん揉む叩くでも効果は出ます。

しかし、筋膜リリースも効果的なので、選択肢の一つとして知っていただければと思います。

 

まとめ

筋膜リリースの効果は、個人間で異なります。
痛みの強さや栄養状態、ストレスおよびライフスタイル、特にアルコール、タバコおよび鎮静剤を含む薬剤の摂取によって変化することもあります。
(こちらの記事もどうぞ「筋膜によい生活習慣」)

 

しかし、一つ一つの時間はかかりますが、効果は必ず現れます。
2週間以上続けてみてくださいね。
(こちらの記事もどうぞ「筋膜リリース~実践編」)

 

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