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【先進医療】臓器作成・移植(異種移植)~近未来編~

キメラ」という生き物を知っていますか?

ギリシャ神話に登場する想像上の動物の名で、頭はライオン、胴体はヤギ、尾はヘビという動物です。
複数の動物の特徴がひとつの身体に同居する「架空の動物」のことです。

このキメラを作り出そうと研究を続けている人たちがいるのです。

 

気味の悪いものを生み出してどうする???

 

と思う人も多いでしょう。
ただの趣味ではありませんよ(笑)
人間の臓器をもったキメラ動物を育て、その臓器を人間に移植するという目的なのです。

 

この記事では、「異種移植」について書いていきたいと思います。

 

異種移植の実験

世界中には、臓器移植を待っている人がいます。
しかし、臓器は不足しており、アメリカでは毎日22人の臓器移植待機患者が死亡しているというデータもあります。
こうした現状を打破するための画期的な方法が「キメラ技術」、つまり「異種移植」です。

 

意外にも現在、動物の体内で人間の臓器をつくる「キメラ技術」が、着々と進められています。

 

東京大学による2010年の実験です。
遺伝子操作によって膵臓を作ることができないマウス(一般的なかわいらしいネズミ)を用意しました。
その胚にラット(イメージとしては、ドブネズミ)の幹細胞を注入しました。
その結果、ほぼ完全にラットの膵臓細胞をもつマウスを誕生させたのです。



さらに、2017年には、このキメラマウスから「膵臓細胞」を摘出しました。
それを糖尿病のマウスに移植する実験を行ないました。
すると、マウスの糖尿病が治った結果となりました。

そして、米カリフォルニア州のソーク研究所で成功したことがあります。
それは、なんと「人間とブタキメラ胚の作製に世界で初めて成功したのです。

 

先ほどのマットの実験に似ていますが、今回は「人間とブタ」です。
人間の人工幹細胞を、ブタの胚に注入します。
その胚を、ブタの子宮に戻し成長させます。

 

すると、その出産して生まれた「ブタ」は、人間の臓器の機能を持っていることになります。
しかも、東大のラットの実験の通りであれば、そのブタの臓器を人間に移植しても機能することになります。

 

しかし、この実験では、約20日後に人間の細胞が生存しているのは、10万個のブタ細胞に1つほどの割合だそうです。
まだまだ成功率は極端に低いですが、この成功は、人間とブタのキメラ誕生への大きな一歩でしょう。

 

異種移植の応用

東大の実験では「ラットとマウス」のキメラではあるが、異種間で移植された膵臓が機能しました。
それを含めて考えると、アメリカの「人間とブタ」の実験。
ブタのなかで生まれた膵臓が、人間の体内で機能する可能性も十分考えられるのです。

 

キメラを作り出さなくてもいいのです。
人間の臓器と大きさや機能が似ている「ブタそのものの臓器を移植する「異種移植」も検討されています。

 

意外にも、ロシアやニュージーランドなどでは、すでに200例以上の実績があります。
日本でも京都府立大学や明治大学などが移植用のブタを用い、2019年には供給することを見込んでいます。
この異種移植に加え、キメラが作られるようになれば、安全性の高い臓器が手軽に移植できる時代になることでしょう。

 

まとめ

  • ブタの中で生まれた臓器が、人間の体内で機能する。
  • 2019年さらに研究が進む。
  • 安全性の高い臓器が手軽に移植される時代に。

 

いかがだったでしょうか。
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