ケトン体が人体に有害などというのは誤解です。
むしろ、ケトン体があったからこそ、我々の祖先は飢餓や長い冬などの厳しい自然環境を生き延びてこられたのです。
(こちらの記事もどうぞ「ケトン体~糖質代謝からケトン代謝へ~」)

 

さらに、最近、ケトン体の研究が進み、いくつか証明されています。
・糖尿病の予防
・動脈硬化の予防
・アルツハイマー型認知症の改善
・がん細胞の抑制などなど。。。
(こちらの記事もどうぞケトン体の研究結果)

 

本日は、「糖尿病(認知症)」に視点をあてて、ケトン体の重要性を説明していきたいと思います。

 

ケトアシドーシスという呼び方を変えよう。

ケトン体がケトアシドーシスを起こしていると、一般的にはそのように認知されています。
私が国家試験を受ける際も、そのように勉強した記憶があります(多分・・・)

 

おさらいですが、一般的に、アシドーシスとは、血液の酸性度が高くなりすぎた状態のことです。
症状は、吐き気、疲労感、脱力感、ひどくなると血圧が下がりショック、昏睡、死に至ります。

 

しかし、待ってください。

 

糖尿病患者に見られる「ケトアシドーシス(糖尿病性ケトアシドーシス)」とは、まず前提にインスリンがまったくといっていいほど働かない状態にあります。
(インスリンは、血液内の血糖を下げるホルモン=糖を細胞に取り込む)

 

つまり、血管内で異常な高血糖状態が起こっています。

 

このような状況下で、エネルギー生成するためには、ケトン体を増やすしかありません。
そのすごく増加したケトン体値を見た医者が、「ケトン体の仕業だ」と濡れ衣を着せさせ、「ケトアシドーシス」と名付けたのです。

 

つまり、ケトアシドーシスの原因は「ケトン体」ではなく、「インスリンの機能停止による高血糖」なのです。
ケトン体は、全くの冤罪の可能性が高いのです。
なので、本来はケトアシドーシスから「ケト」の2文字をとって「糖尿病性アシドーシス」と呼ばれるべきだと思っています。

ケトン体がかわいそうですね。。。(笑)

 

 

Ⅲ型糖尿病=認知症!?

ケトン体が、脳の神経細胞の死を抑制するという研究結果もあります。

 

糖質制限によって、「ブドウ糖代謝」から「ケトン代謝」に変換できれば、認知症を予防できることを示唆しています。

 

脳の神経細胞のつなぎめ(シナプス)は、情報伝達の役割をし莫大なエネルギーを必要としています。
そのシナプスには、エネルギー生成に必要な「ミトコンドリアがたくさんあります。

(詳しくはこちら「食改善!!~糖質代謝からケトン代謝へ~」)

そのミトコンドリア系がエネルギー生成できず、うまく情報伝達ができなくなります。
それどころか、エネルギーがないので、神経細胞が飢餓に陥ります。

 

脳の神経細胞の飢餓状態、これが認知症の初期症状なのです

 

また脳はブドウ糖を優先してエネルギーに使います。
しかし、そのブドウ糖を細胞内に取り込むには
インスリンが必要なのです。

実は、「認知症」では、そのインスリンが効かなくなっていることが研究で分かり始めているのです。

つまり、「インスリンが効かない」=「糖尿病」に似ている

 

そういった理由から、「Ⅲ型糖尿病」=「認知症と言われるようになりつつあります。

 

さらに、糖尿病や認知症だけでなく、うつ病精神疾患皮膚疾患にもケトン体が効果があるという研究が進んでいます。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

 

ケトン体について、まだまだ事実を知らない人や、未開拓な研究がたくさんあります。
少しでも「ケトン体」といったものを知っていただければと思います。

 

決して、「糖質が悪い」なんて言っていません。
糖質のメリット・デメリットを十分評価して、食事に気を付けていただければと思います。

みんなで生活習慣病を防ごう!!

 

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ケトン体の誤解~がん編~