大きな駅の近くや学校などで「献血」の呼びかけをしていますよね。
最近、テレビCMでも時々見かけます。
事故や手術、治療などで輸血される血液は、献血によってのみ提供されているのです。

 

しかし、少子高齢化社会の進行に伴い、献血者の人口が減ると血液が不足する事態が想定されています。
日本赤十字社によると、2027年には年間で「約85万人分」の血液が不足すると推計されています。

 

大きな問題となっているのです。
また、「大規模災害」で多くのけが人が発生した際にも、血液の不足」が懸念されています。

 

 

そんな中、新たな技術が確立されつつあります。
この記事は、「人工血液」について書いていきたいと思います。

 

iPS細胞から血液を作る。

血液不足の危機的状況に応じて、人工血液の開発が進められています。
理研では輸血で、もっとも必要とされている「赤血球」をiPS細胞から作り出しました。
まら、大塚製薬などの製薬・化学関連企業15社によって、iPS細胞から「血小板」を作る技術も確立されていています。

 

 

iPS細胞から赤血球・血小板を増産していく方法を、2020年に実用化する見通しと発表している。

 

 

人工的に「酸素運搬体」を作る「HemoActTM(ヘモアクト)」とは?

iPS細胞を用いた研究だけでなく、人工的に「酸素運搬体」をつくる研究も行なわれています。

 

 

赤血球のなかには、酸素と結合する性質をもつ「ヘモグロビン」が詰まっています。
しかし、このヘモグロビンを人体に直接投与しても、血管から漏れ出してしまうのです。
言い換えると、ヘモグロビンの直接投与はできず、やはり「赤血球」が必要が必要だったのです。

 

 

そこで中央大学は新たに技術を開発しました。
ヘモグロビンを血清に溶解し、血液を血管内に留める役目のアルブミンというたんぱく質をヘモグロビンと結合させたのです。
すると、「1つのヘモグロビン」を「3つのアルブミン」が覆う形となったのです。

 

 

これは開発者によって「HemoActTM (ヘモアクト)」と名付けられました。
ヘモアクトは、ヘモグロビンと違い血中滞留時間が長いのが特徴です。
また約8㎚と、赤血球の1000分の1ほどの大きさしかないため、細い血管にも流れ込んで酸素を供給できます。

 

 

このヘモアクトの優れたところは、大災害などで血液が不足しても生産が可能なことです。
開発者によれば、ヘモグロビンだけならブタやウシなどのものを代用可能です。
また、アルブミンも遺伝子組み換え技術で製造可能だということ。
そうすれば大量生産できるのです。。

 

 

また常温でも数か月もの間保存することが可能であること。
凍結乾燥粉末としても保管できるため、大災害に備えてストックすることもできるのです。

 

 

最近実用化に向け、このヘモアクトを人間用と同時にイヌ用やネコ用の開発も進められています。
2021年を目途に実用化され、人間用はその後になことでしょう。

 

 

まとめ

  • 2027年には年間で約85万人の血液不足に。
  • ペット用は、2021年実用化予定。
  • 人間は、まだ先になる見通し。

 

 

いかがだったでしょうか。
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