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【先進医療】がん治療~がん光免疫療法~2018年治験スタート

日本では、国民の死亡原因のうち一番多いのが「悪性新生物(がん)」です。
そのうちの3割強の患者が、治療の甲斐なく命を落としています。

 

そんな中、がん治療には様々な先進医療が出てきています。
その中でもこの記事では、『近赤外線で治すがん光免疫療法』について紹介します。

 

近赤外線で治すがん光免疫療法

これから、がん細胞へ送り込んだ化学物質を近赤外線によって変質させて治療するがん光免疫療法」について説明します。
簡単に言うと、がん細胞に光を照射してがんを治す技術です。

 

光免疫療法は、「粒子線治療」同様、ピンポイントでがん細胞だけを破壊するため、副作用がきわめて少ないことが特徴です。
「粒子線治療について詳しく知りたい方はこちら(【先進医療】放射線がん治療の新技術~粒子線治療~)」

 

 

光を当てるだけとは、いったいどのような技術なのだろうか?

 

光免疫療法の仕組み

この治療法の鍵が、CAR-T療法でも用いられた抗体です。
(CAR-T療法を詳しく知りたい方はこちら「【先進医療】がん治療~CAR-T療法~」)

※抗体とは、体内に入ったある異物(抗原)に対して生成され、それにだけに反応し統合する性質をもつたんぱく質のこと。

 

 

がん細胞の表面に浮き出ているたんぱく質に合わせてつくった抗体を点滴によって患者の体内に送り込み、がん細胞の表面に結合させます。
CAR-T療法と異なるのは、細胞ではなく「抗体」を直接投与する点で、患者の細胞を培養する必要がないこと。

 

 

この抗体には、「IR700」という化学物質が結合されています。
IR700」の特徴として、本来は水に溶けない物質ですが、硫酸基を加えた化学的操作により水に溶けやすくなっている。
この「IR700」付きの抗体が、がん細胞に到達したあと、光ファイバーを用いてがん細胞へ近赤外線を照射する。

すると、がん細胞がみるみるうちに膨らみ、勝手に破裂するのである。

もう少し、詳しく「IR700」が赤外線照射されてからがん細胞が破裂する話をしますが飛ばして読んでも構いません。
IR700」は近赤外線を照射されると、硫酸基が壊れ、水溶性から非水溶性に戻ります。
このとき、抗体や抗原、その他がん細胞表面のたんぱく質が「IR700」を取り囲むように変形します。
すると細胞膜が傷つけられ、周囲から水分が流入し、がん細胞が破裂するという流れなんです。

実は、ここまで抗体の投与から2日しか経過していないのです。

さらに驚くべき効果が!?

この光免疫療法は、それだけで終わりません。
がん細胞が内容物を噴出しながら破裂すると、近くにある免疫の司令塔である樹状細胞へ、がん細胞が死んだというシグナルが伝わり、それをもとにがん細胞を攻撃する免疫細胞(キラーT細胞)が作られます。
それが、周囲のがん細胞だけでなく、血流に乗って別の場所に転移しているがん細胞をも攻撃するといいます。
つまり、転移したがんにも有効であること示唆されているのです。

 

この画期的な新療法、すでに治験が進んでいる2015年にアメリカで行なわれた治験では、15人中14人はがんが縮小。
うち7人についてはがんが消失した結果となりました。

そして2018年3月からは、千葉県柏市の国立がん研究センター東病院で治験がスタートしました。
最短2日のがん治療とは、実用化が待ち遠しいですね。

 

まとめ

  • 副作用が少ない。
  • 転移したがんも治癒。
  • 施術わずか2日。

 

いかがだったでしょうか。
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