日本では、国民の死亡原因のうち一番多いのが「悪性新生物(がん)」です。
そのうちの3割強の患者が、治療の甲斐なく命を落としています。

 

そんな中、がん治療には様々な先進医療が出てきています。
その中でもこの記事では、『CAR-T療法』について紹介します。

 

遺伝子改変した免疫細胞にがんを攻撃させる技術(CAR-T療法とは?)

オプジーボに代表される免疫チェックポイント阻害剤は、現在患者のうち2~3割にしか効果が見られません。
 (詳しくオプジーボについて知りたい方はこちら【先進医療】がん治療~オプジーボとは?~)

 

そこで、世界的に注目されているのが免疫療法のひとつ「CAR(キメラ抗原受容体発現)-T療法」です。
遺伝子改変した免疫細胞(キラーT細胞)を直接投与する治療法です。

 

仕組みの説明

まず、遺伝子改変技術によって、キラ-T細胞の表面に、特定のがん細胞と結びつく抗体を置く。
さらに、抗体の裏側に異物を知らせるたんぱく質と、攻撃命令を送るたんぱく質を並べ、がん細胞と結合したら攻撃を加えるように設計する。

 

CAR-T療法の効果と費用

治験の結果

『ほとんどの患者から白血病細胞が消失』

国際共同治験では、B細胞性白血病の細胞だけが持つたんぱく質と結合する抗体をキラーT細胞に付与した。
それを難治性の急性白血病にかかっている被験者に点滴で投与した結果がこちらだ。
被験者63人のうち90パーセントに効果が見られ、なんと83パーセントからは、白血病細胞が消失したのである。
化学療法が効かず、余命数か月となる難治性の急性白血病に対し、特効薬となる可能性が示された結果となった。

 

このCAR-T療法、アメリカではすでにB細胞性白血病に対して承認されています。

 

しかし、この治療法にもデメリットがあります・・・。

  • 患者自身の細胞を培養するため約5000万円と非常に高価であること。
  • 特効薬として効果を示すが、再発予防には疑問点が残るということ。

 

日本は、2020年度の実用化にむけ、別のがんに対応する抗体の研究も進んでいます。
治療の適用範囲、コストなどまだまだ解決すべき課題は多いですが、がんの特効薬としては大きい期待がされています。

 

まとめ

  • 治療費約5000万円。
  • B細胞白血病では9割に効果あり。
  • 2020年に実用化予定。

 

いかがだったでしょうか。
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