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第30回(H29) 介護福祉士国家試験 解説【問題51~55】

問題51 消化管ストーマを造設している人の生活支援に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 排泄物がパウチの3分の1から2分の1程度たまったら処理するように助言する。
2 ベルトでウエストを締める服を選ぶように助言する。
3 ラジオ体操は控えるように助言する。
4 回腸ストーマのある人は水分摂取は控えるように助言する。
5 れんこんやごぼうを多くとるように助言する。

 

解答1

解説

 消化管ストーマ(人工肛門) とは、直腸がん、大腸がん等の疾患や交通外傷により肛門部からの排泄が困難になった場合に、腹壁に人工的に造設する新たな排泄口のこと。
1.〇 正しい。排泄物がパウチの3分の1から2分の1程度たまったら処理するように助言する。排池物の漏れによる衣類の汚染や臭気がないよう、 適切に処理することが大切である。
2.× ウエストの周りがきつい服は避け、ベルトをする場合には緩くするなどの工夫が必要となる。ベルトでウエストを締めつけると、消化管ストーマを圧迫してしまうためである。サスペンダーを使用するよう指導するのが良い。
3.× 適度な運動を行うことは、消化管ストーマを造設している人にも大切である。注意点として①腹部やストーマを圧迫する運動は避ける。運動を行う前にパウチの中の排泄物を処理しておくよう助言するとよい。
4.× 回陽ストーマを造設している人は、スポーツ飲料、みそ汁、スープ等で十分に水分と電解質を摂るように心がける必要がある。水分を吸収するはたらきのある大腸を消化物が通らないため、水様便が持続的に排泄される。そのため、脱水状態や電解質異常を起こしやすい。
5.× れんこんやごぼうを多くとるように助言することはない。食事の制限は特になく、バランスよく規則正しい食生活を送ることが大切になる。しかし、回腸ストーマの場合、消化の悪い食品であるれんこんやごぼうを多く摂取すると、摂取した物が未消化のままでストーマを塞ぐこともあるので注意が必要である。れんこんやごぼうを食べる際には多量には摂取しないように気をつけ、細かく刻む、柔らかくよく煮る等、調理の工夫をするとよい。

 

 

 

 

問題52 季節や行事と,食事の組合せとして,最もふさわしいものを1つ選びなさい。

1 節分———————————お節料理
2 桃の節句(ひな祭り)———柏餅
3 七夕———————————七草粥
4 土用の丑の日———————うなぎのかば焼き
5 冬至———————————ちまき

 

解答4

解説
●主な行事と代表的な食事の組合せ

行事食事の例
正月おせち料理、お雑煮
人日の節句(1月7日)七草粥
節分煎り豆、恵方巻き
桃の節句(ひな祭り)はまぐりのお吸い物、ひなあられ
彼岸(春・秋)ぼたもち、おはぎ
端午の節句(こどもの日)柏餅、ちまき
七夕そうめん
土用の丑の日うなぎの蒲焼、牛肉
冬至かぼちゃ、冬至粥
大晦日年越しそば

したがって、1.× 2.× 3.× 4.〇 5.× となる。

 

 

 

 

問題53 疾病のために食事制限がある利用者の食生活に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 人工透析をしている利用者には,生野菜を勧める。
2 高血圧の利用者には,1日の塩分摂取量を10 g以下にする。
3 骨粗鬆症(osteoporosis)の利用者には,豆類を勧める。
4 糖尿病(diabetes mellitus)の利用者には,朝食に1 日のエネルギー量の半分を配分する。
5 肝疾患(liver disease)の利用者には,低カロリー,低たんぱくの食事を勧める。

 

解答3

解説
1.× 人工透析を受ける利用者は、腎臓機能の負担軽減の食事をする必要があり、カリウムや水分の制限をしていく。生野菜や生の果実には、カリウムが多く含まれているので、控えたほうがよい。
2.× 1日に10gの塩分量は、健常者の塩分摂取量の目安である。高血圧と診断されている人の場合の塩分量は、1日6~7g程度に抑えることを目標とする。最も適切な選択肢には当てはまらない。
3.〇 正しい。骨粗鬆症(osteoporosis)の利用者には、豆類を勧める。豆類には、イソフラボンが多く含まれ、カルシウム、マグネシウム、たんぱく質も豊富であり、豆類を摂取することは骨粗懇症の改善につながる。
4.× 糖尿病は、朝食で1日の半分のエネルギーを摂る偏った食べ方をすると、朝食後にインスリン不足を生じさせ、病状の悪化を誘発することになる。1日3回の食事のエネルキーバランスを考え、摂取量を配分する必要がある。
5.× 肝疾患の食事療法は、 全身の栄養状態をよくするために吸収のよい高カロリー、良質な高たんばく食を摂取することが必要である。各栄養素をパランスよく摂ることが必要である。

 

 

 

問題54 エンゲル係数について相談を受けた介護福祉職の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 住居費について一緒に考える。
2 食料費の内容について一緒に考える。
3 光熱水道費の内容について一緒に考える。
4 交際費の内容について一緒に考える。
5 教養娯楽費の内容について一緒に考える。

 

解答2

解説

 家計全体の食料費に占める割合を算出したものが、エンゲル係数である。エンゲル係数が高いということは、家計全体の収入が低く生活が苦しいことを示す。 また、エンゲル係数が低い場合は、高収入で経済生活は安定していることを示す。つまり、エンゲル係数の数値は生活レベルを把握する指標といえる。よって、正しいのは、4である。

●世帯主の年齢階級別エンゲル係数

30歳未満30~39歳40~49歳50~59歳60~69歳70歳以上
24.4%24.6%24.7%23.0%26.1%29.2%

出典:総務省統計局 「家計調査」、 2018年より作成

 

 

 

 

問題55 洗濯に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ほころびや破れがあるものは,修理してから洗濯する。
2 色が移るのを防ぐために,素材の違うものは分けて洗濯する。
3 嘔吐物で汚れたカシミヤのセーターは,塩素系漂白剤につけてから洗濯する。
4 ファスナーは開けた状態で洗濯する。
5 マジックテープは,はずした状態で洗濯する。

 

解答1

解説
1.〇 正しい。ほころびや破れのある状態のまま洗濯をすると、洗濯による衣類の動きが刺激となって、ほころびや破れを広げてしまう可能性が高い。洗濯前にきちんと修理して洗濯する。
2.× 色移りを防ぐためには、 白いものと色のあるものを分けて洗濯する。衣類の素材を分けても色移りを予防できるわけではない。 
3.× 嘔吐物の消毒には、衣類を密閉した袋に入れ、塩素系漂白剤をスプレーしておくことが効果的である。しかし、塩素系漂白剤の使用は、カシミヤの繊維を傷めてしまう。過炭酸水素系の漂白剤を使用して消毒後、ウール用洗剤で手洗いすることが望ましい。
4.× ファスナーを開けた状態で洗濯をしてしまうと、衣類の型崩れを起こしたり、ファスナーがほかの衣類を傷つけたり、また、ファスナーそのものを傷めてしまう原因となる。
5.× マジックテープをはずした状態で洗濯をすると、マジックテープに糸くずが付着してマジックテープの密着機能が低下したり、マジックテープの片方がほかの衣類に密着し衣類を損傷させたりすることもある。

 

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