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第30回(H29) 介護福祉士国家試験 解説【問題46~50】

 

問題46 施設における介護福祉職と他職種との連携として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 食事時に咳込む利用者の嚥下機能の評価を,作業療法士に相談する。
2 寝たきりの利用者の仙骨部に発赤を見つけたときは,看護師に相談する。
3 体重減少が続いている利用者に気づいたときは,社会福祉士に相談する。
4 車いすでの食事時に姿勢が崩れてしまう利用者に気づいたときは,言語聴覚士に相談する。
5 嚥下困難のある利用者に提供する食事内容を,歯科衛生士に相談する。

解答2

解説
1.× 食事時に咳込む利用者の嚥下機能の評価を,作業療法士ではなく、言語聴覚士(ST)や歯科医師に相談する。
2.〇 正しい。寝たきりの利用者の仙骨部に発赤を見つけたときは,看護師に相談する。
3.× 体重減少が続いている利用者に気づいたときは,社会福祉士ではなく、管理栄養士や看護師に相談する。
4.× 車いすでの食事時に姿勢が崩れてしまう利用者に気づいたときは,言語聴覚士ではなく、理学療法士(PT)に相談する。
5.× 嚥下困難のある利用者に提供する食事内容を,歯科衛生士ではなく、管理栄養士や栄養士に相談する。職場によっては、言語聴覚士にも相談する。

 

 

 

 

問題47 糖尿病(diabetes mellitus)のある利用者の入浴時に,特に注意して観察すべき皮膚の部位として,適切なものを1つ選びなさい。

1 A
2 B
3 C
4 D
5 E

解答5

解説
 糖尿病は、初期には自覚症状がないことが多い。高血糖による症状としては、口渇、多飲、多尿、夜間頻尿、倦怠感、体重減少などがあり、化濃しやすく、皮膚感染症がよくみられる。
 糖尿病の三大合併井症として、①網膜症、②腎症、③神経障害があげられる。神経障害では、しびれや自律神経障害の症状がみられ、狭心症の発症や足指壊疽を生じ切断に至ることがある。
したがって、5の足趾を注意して観察すべきとなる。

 

 

 

 

問題48 おむつで排泄を行っている利用者の陰部の清拭に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。

1 排便がなければ,殿部の清拭は省略できる。
2 女性では,会陰から肛門に向かって拭く。
3 本人の希望がなければ,実施しなくてよい。
4 男性の清拭の回数は,女性よりも少なくてよい。
5 週2 回入浴を実施していれば,毎日行わなくてよい。

解答2

解説
1.× 排便がなくても、殿部の清拭は行う。殿部の清拭をすることにより、皮膚状態の観察ができ、皮膚の異常の早期発見や血行の促進につながる。
2.〇 正しい。女性の場合は、膀胱炎等の尿路感染症の予防のため、前から後ろ(会陰から肛門)に向けて拭く。
3.× おむつで排泄を行っている利用者は「排尿がない、排便がない」といった理由や、羞恥心から陰部清拭の依頼をためらったりすることがある。本人の希望がないからといって実施しないのではなく、利用者の尊厳の保持やブライバシーを保護し、安心して希望を伝えられるように支援することが必要である。
4.× 男性利用者と女性利用者で、陰部清拭の注意点の違いはあるが、回数に違いはない。
5.× 週2回入浴を実施していれば、毎日、陰部清拭を行わなくてよいわけではない。陰部清試は、尿道や肛門周囲に付着した排泄物や汗などの分泌物といった汚れを取り除くだけでなく、皮膚や粘膜の防衛機能を保ち、新陳代謝を促進させる効果がある。汗は生活していくなかで毎日かくものである。

 

 

 

 

問題49 排便のメカニズムに基づく排泄の介護として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 トイレまでの歩行は,胃・結腸反射を誘発するために有効である。
2 食後の臥床は,腸内の蠕動運動の亢進に有効である。
3 トイレ誘導は,便意を催してから30分後が有効である。
4 腹部マッサージは,下行結腸,横行結腸,上行結腸の順に行うことが有効である。
5 便座に座って足底を床につけた前傾姿勢は,腹圧を高めるために有効である。

解答5

解説
1.× 胃・結腸反射とは、食べ物が胃に入ることにより結腸の蠕動運動が起こる反射のことである。蠕動運動によって便が直腸に運ばれ便意を感じる。トイレまで歩行とは直接的関係はない。
2.× 食後に臥床することは、腸内の蠕動運動の亢進に有効ではない。蠕動運動の亢進には、適度な運動、水分の摂取、野菜・芋類・海藻類などの食物繊維の摂取、排便習慣をつける等が有効である。また、仰臥位の姿勢では、直腸肛門角という直腸と肛門のつなぎ目部分に角度がついてしまうため、便が出にくい状態になる。
3.× 直腸に便更が溜まると直腸の内圧が高まる。その刺激が脊髄を経て大脳に伝わり便意を感じることになる。便意のタイミングを逃さずすぐにトイレに誘導し、腹圧のかかる前傾姿勢で排便することが大切である。
4.× 腹部マッサージは、大腸の動運動を促進させる効果がある。小腸から運ばれた消化物は、上行結陽→横行結陽→下行結腸→S状結腸の順に進んでいくため、それに沿ってなそると便秘の予防に有効である。
5.△ 前傾姿勢をとることによって便を体外に送り出すための腹圧が高くなるため、排便がしやすくなる。しかし足底全体を床につけるより、つま先だけ床につけた方がさらに腹圧を高められる。

 

 

 

問題50 直腸性便秘のある高齢者の介護として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 排便時は隣に立って見守る。
2 市販の下剤を毎日勧める。
3 日中の活動を控えるように勧める。
4 朝食後,トイレに誘導する。
5 食物繊維は控えるように勧める。

解答4

解説
1.× 排便時は、介護福祉職はプライバシー確保のため安全なら利用者から離れ、排便終了後、利用者にナースコールを押してもらう等の対応をとる。
2.× 長期間排便がない場合には、医療関係者と連携して下剤の服用や浣腸等、薬剤を用いることもあるが、介護福祉職の判断で市販の下剤を毎日勧めることは適切ではない
3.× 適度な運動は、便秘の予防につながる。
4.〇 正しい。食後は、胃・結腸反射によって嬬動運動が起こる。また、朝は副交感神経が優位になっており、蠕動運動が活発になる。そのため、朝食後、トイレに誘導し排便習慣をつけるよう支援することは便秘予防には適切である。
5.×  食物繊維には、腸内環境を整える作用 (整腸作用)があるため控えるように勧めるのは不適当である。野菜・芋類・海藻類などの食物繊維が多いものを摂取すると、腸壁の神経を刺激することにより蠕動運動が活発になり便通が促進される。

 

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