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第30回(H29) 介護福祉士国家試験 解説【問題41~45】

 

問題41 ベッドの端に座っている左片麻痺の利用者の,立ち上がりまでの基本的な介護として,適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者の右側に立つ。
2 立ち上がる前に,深く座りなおすように促す。
3 利用者の右膝を支える。
4 利用者を真上に持ち上げる。
5 立ち上がった時に,利用者の右膝の裏が伸びていることを確認する。

解答5

解説
1.× 片麻痺のある人の立ち上がり介護を行うときは、介護者は利用者の患側に立ち介護を行うことが基本である。したがって、利用者の左側に立つのが適切である。(食事は例外で健側に位置する。食べ物を利用者の健側に運びやすいため。)
2.× 立ち上がる際は、浅く座りなおすことが基本となる。浅く座ることで、利用者と移動先までの距離が短くなり、 重心移動がしやすくなる。
3.× 立ち上がり介護では、介護者は利用者の患側を支えることが基本である。この問題は、左片麻痺の利用者なので、膝に介助が必要であるなら左膝を支える必要がある。
4.× 立ち上がりの重心移動は、単に真上に移動しているわけではないので、利用者を真上に持ち上げる全介助は、逆に利用者の動作の妨げとなる。離殿するまでは、前方に重心を移動し、足に重心を乗せたら真上に介助する。
5.〇 正しい。右膝の裏が伸びていることを確認することは、立ち上がりの一連の動作が終わり安定した姿勢と考えられるため必要がある。

 

 

 

問題42 屋外での車いすの介助方法として,適切なものを1つ選びなさい。

1 段差を上がるときは,キャスターを斜めに向ける。
2 段差を下がるときは,後ろ向きで後輪から下りる。
3 急な上り坂では,両腕の力で素早く進む。
4 急な下り坂では,前向きで進む。
5 砂利道では,後輪を持ち上げて進む。

解答2

解説
1.× 段差を上がるときにキャスターを斜めに向けてはいけない。段差に対して、直角に車いすを向けることが基本となる。
2.〇 正しい。段差を下がるときに、前向きで下りると利用者が前に投げ出されるなど、転倒につながるため危険である。後ろ向きで後輪を先にゆっくりと下ろし、次いでキャスターを上げたまま段差を下りる。
3.× 急な坂道で両腕の力で素早く進むといった一部の筋群だけで介助しようとすると疲労しやすい。介助者はボディメカニクスを活用し、両足を前後に開き、腕を伸ばして大股で踏ん張りながら進むなど、身を全体の筋肉に力を配分することが重要である。
4.× スロープのように緩やかな坂は前向きの方法もあるが、下り坂では、後ろ向きで介助することが基本である。
5.× 砂利道を進む際は、後輪ではなく、キャスターを上げ、 後輪を接地させると、タイヤの空気圧がクッションとなり、不安定さが軽減される。もし、砂利道を避けられるのであれば、なるべくほかの道で安全に移動するほうがよい。

 

 

 

問題43 図はU駅のホームの見取図である。介護福祉職が視覚障害者と列車を待つ
ときの位置として,適切なものを1つ選びなさい。

(注) Aは白線である。Cは点状ブロックである。
1 A
2 B
3 C
4 D
5 E

解答5

解説

 電車を待つときは、 線状プロックより内側に立つ。 プロック上で立ち止まることはほかの視覚障害者の進行妨害となるため、 プロックを避けることが必要となる。よって、解答は5となる。

 

 

 

問題44 食中毒(foodborne disease)の予防に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。

1 生食用海産魚介類は,塩水で洗う。
2 カレーやシチューは,常温で保存する。
3 生の肉を切った包丁とまな板は,すぐに洗って熱湯をかけておく。
4 豚肉は,中心部が50℃になるように1 分間加熱する。
5 解凍した冷凍食品の残りは,再度冷凍して保管する。

解答3

解説
1.× 生食用の海産魚介類には、腸炎ビプリオ菌が生息している。増殖速度がきわめて速く、特に夏場に多く発生する。腸炎ビブプリオ菌は真水のなかで生きていけないため、魚介類は新鮮なものでも真水でよく洗うと予防できる。
2.× カレーやシチューによる食中毒では、ウェルシュ菌が原因となる。ウェルシュ菌は人や動物の腸管や環境中に分布している菌で、酸素のない状態で増え、熱に強い芽胞をつくるため、加熱調理後、発育に適した温度になると急激に増える。カレーやシチュー以外にも肉・魚介類・野菜を使用した煮物などはなるべく早く食べる。やむを得ず保管する場合は小分けして急激に冷やし、冷凍保存するとよい。
3.〇 正しい。生の肉を切った包丁とまな板は,すぐに洗って熱湯をかけておく。生肉にはカンピロバクターO-157 などの腸管出血性大腸炎サルモネラなどの菌が付着している可能性がある。
4.× 豚肉はサルモネラ菌カンビロバクターといった細菌をもっていることが多い。厚生労働省による豚の食肉の規格基準では、豚肉の中心部の温度が75℃に達してから1分以上加熱することで死滅するとしている。
5.× 一度解凍した食品は、冷凍によって休眠していた細菌が目を覚まして一気に増殖し、食中毒を起こす毒素をつくることがある。再冷凍することは食中毒の危険を増大させることになる。

 

 

 

 

問題45 嚥下障害がある利用者に提供する飲食物として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 レモンジュース
2 だんご
3 プリン
4 牛乳
5 紅茶

解答3

解説
1.× レモンジュースは、酸味が強い柑橘類の果物である。酸味が強いことでむせやすく誤嚥する可能性が高いため適切ではない。ただし、凝固剤を用いてゼリー状にし、酸味がおさえれば、嚥下障害のある人も味わうことができる。
2.× だんごは、粘り気が強く喉や口腔内に残りやすい。そのため、嚥下障害のある利用者が摂取することで窒息などの危険性があるため不適当である。
3.〇 正しい。プリンは、食境を形成しやすく、適度な粘度があるものが嚥下しやすい。
4.× 牛乳にはほんのりとろみがあり、嚥下障害の程度によってはそのままでも飲むことができるということもある。ただ設問では「最も適切なもの」とあるため、正解とならない。
5.× 紅茶は、水やお茶、みそ汁同様にサラサラした液体は、誤嚥しやすい。

 

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