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第30回(H29) 介護福祉士国家試験 解説【問題121~125】

問題121 入浴時にかけ湯をする際,Dさんがお湯の温度を感じられる部位として,正しいものを1つ選びなさい。

1 A
2 B
3 C
4 D
5 E

 

解答1

解説
 事例文中には、Dさんは第6顎髄節まで機能残存の頚髄損傷であることが記載されており、その状態であると、乳頭より下の感覚は消失していると判断できる。設間の図に示されたAからEのうち、乳頭より上に位置するのはAのみであるため、お湯の温度を感じられる部位は1.Aである。

 

 

 

 

問題122 E介護福祉職は相談支援専門員にDさんの移動支援の利用について相談した。相談支援専門員がDさんに伝える内容として,適切なものを1つ選びなさい。

1 利用している居宅介護事業所の管理者の判断で利用できる。
2 相談支援専門員の判断で利用できる。
3 医師の判断で利用できる。
4 N市の判断で利用できる。
5 介護支援専門員(ケアマネジャー)の判断で利用できる。

 

解答4

解説

 この問題は、移動支援の利用を判断するのは誰かを問う問題であるが、実質的には移動支援が何を根拠に実施されているのかという、制度上の知識を問う問題である。

 移動支援は、市町村地域生活支援事業の必須事業として位置づけられているものであり、市町村地域生活支援事業は市町村が実施している事業であることから、「市町村の判断」とある選択肢4.”N市の判断で利用できる“が正答となる。

 

 

 

(総合問題4 )
次の事例を読んで,問題123から問題125までについて答えなさい。
〔事 例〕
 Fさん(21歳,男性,身体障害者手帳1級)は,大学1年生(18歳)の時に通学中の交通事故により両大腿切断術を受けた。その後,Fさんは19 歳の時に大学を中退して,就労の社会経験がないまま,20 歳の時に障害者支援施設に入所した。
 現在,訓練中は両足に義足を装着し,2本の杖を使用して歩行できる状態である。また,自動車の運転免許取得に向けて取り組み,社会復帰を目指している。訓練以外では車いすを使用しており,日常生活は自立している。

問題123 Fさんが,所得保障のために利用している制度として,正しいものを1つ選びなさい。

1 傷病補償年金
2 障害基礎年金
3 障害厚生年金
4 特別児童扶養手当
5 特別障害給付金

 

解答2

解説

 この問題を解くには、①年金の種類(国民年金、厚生年金など)、②給付・支給される年齢・所得・対象者などの条件、③支給される期間、を理解しておくことが必要となる。
1.× 傷病補償年金は、業務災害に対して給付される労働者災害補償保険の保険給付の1つである。業務または通動が原因となった負傷や疾病の療養開始後、1年6か月経過しても治癒せず、一定の障害が続いている場合に支給される。 
2.〇 正しい。障害基礎年金は、国民年金の期間中に、病気やけがが発症して障害の状態になった場合に受給できる年金である(ただし、国民年金の期間中に初診日がある)。障害基礎年金には1級と2級がある。それに子の加算額が加わり、一定の所得保障となる。また、国民年金の加入年齢は、原則20歳以上60歳未満である。20歳未満で障害の状態となった場合は、本人の所得制限を条件に、20 歳になってから障害基礎年金を受給できる
3.× 障害厚生年金は、一般の会社員などの被用者が加入する厚生年金の期間中に、病気やけがを発症して障害の状態になった場合に受給できる年金である(ただし、厚生年金の期間中に初診日があること)。
4.× 特別児童扶養手当とは、20歳未満で精神または身体に障害を有する児童を家庭で監護、養育している保護者や養育者へ給付される(所得制限あり)扶養手当である。
5.× 特別障害給付金とは、国民年金加入が任意であった時代に任意加入対象者(厚生年金・共済組合などの加入者の配偶者もしくは学生)であって、任意加入していなかった機関に障害の原因となった傷病が発症したことにより、障害者基礎年金、障害者厚生年金、障害者共済年金の受給資格を満たしていない人に対して、福祉的描置としてとられている制度である。

 

 

 

問題124 Fさんは,運転免許を取得して自家用車を購入することにした。全国一律に利用できる制度で,Fさんが自家用車利用に関して経済的負担を軽減できるものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ドライブレコーダーの購入費
2 ガソリンの代金
3 自動ブレーキ装置の購入費
4 有料道路(高速自動車国道)の通行料金
5 ガソリンスタンドでの洗車料金

 

解答4

解説
1.× ドライブレコーダーに関しては、国土交通省による補助金やトラック協会による助成金などの制度がある。トラック・バス・タクシーをはじめとする、一般乗合旅客自動車、運送事業、一般貸切旅客自動車運送事業、一般乗用旅客自動車運送事業、特定旅客自動車運送事業、一般貨物自動車運送事業、特定貨物自動車運送事業を経営する者が対象となり、自家用車を対象とする制度ではない。
2.× 自治体によってはガソリンに関する助成金制度もあるが、全国一律とはいえず、助成制限なども存在するため、 適切ではない。
3.× 自治体によっては助成金制度があるが、全国一律とはいえない。また、国土交通省が定める自動車事故対策費補助金などの制度もあるものの、事業用車両を対象としており、自家用車を対象とする制度ではない。
4.〇 正しい。「身体障害者が自ら運転する」 または 「重度の身体障害者もしくは重度の知的障害者が同乗し、障害者本人以外が運転する場合」に、事前に登録された自動車1台に対して割引を実施する制度がある。全国の有料道路事業者が統一的に実施する有料道路における障害者割引制度は、通勤・通学・通院などの日常生活において有料道路を利用する障害者の通行料金を常時割り引くことで、障害者の自立と社会経済活動への参加を支援するものである。
5.× 経営安定化促進支援事業として、 給油所(ガソリンスタンド)の門型洗車機設置に対する補助金制度は存在するが、自家用車を対象とする制度ではない

 

 

 

問題125 Fさんは,車いすに長時間乗ったままで過ごさないように留意している。その理由として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 関節の拘縮予防
2 骨の変形予防
3 神経麻痺の予防
4 腱の断裂予防
5 筋組織の壊死予防

 

解答1

解説
1.〇 正しい。長時間の座位は、股関節の拘縮の原因となり動作に制限が発生してしまう可能性がある。そのため、同じ姿勢保持の回避を行い、関節運動を適宜取り入れる必要性がある。
2.× 骨の変形は、骨粗轄症や変形性関節症などに代表される加齢に伴うものと、関節リウマチなど関節の炎症が原因となる疾患などでみられるものがある。長時間の座位に伴うものではない。
3.× 神経麻痺とは、中枢神経、末梢神経系の障害による感覚麻痺や運動麻痺等を伴う障害である。両下肢残存した障害者の場合、車椅子に長時間座っていることにより総腓骨神経麻痺になる恐れもある。しかし、Fさんは両大腿から切断しているため、その恐れはない。
4.× 腱断裂とは、筋収縮する力に伴い、筋や鍵が強く引っ張られることにより起こる。長時間の座位に伴うものではない。
5.× 通常、筋組織が壊死することはない。何らかの病気があることが考えられる(筋ジストロフィーなど)。長時間の座位に伴うものではない。

 

※問題の引用:第30回(平成29年度)介護福祉士国家試験 筆記試験問題について

※注意:解説はすべてオリジナルのものとなっています。私的利用の個人研究のため作成いたしました。間違いや分からない点があることをご了承ください。

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